☆8/1(日)に「じゃがいぬくん」の放送なかったですね。これで終わりじゃないですよね?終わりのアナウンスないし。
スウィート・ヴァレリアン」が始まりましたが、これからは「のってけエクスプレッツ」「ポストペットモモ便」と
合わせて4本のショートアニメから3本くらいを交代で放送するのかな?



□「MADLAX
#16「銃韻-moment-」(04/07/19)
アンファンが内戦の両勢力に無償で武器を提供して戦いを続けさせていることが明らかにされました。
その内戦のさ中でエージェントとして動いてきたマドラックスは「意味なんか無い・・・私のしてきたことに」と
感じています。それは、以前自らの暗殺依頼をしてきたグエン司令官の「大きな力でこの身を動かされてきたような」と
いう述懐とも重なります。本の探偵には「何人殺してきた?」と聞かれた事も思い出します。「馬鹿な私」
ようやく人らしい感情が一気に押し寄せてきます。何かの魔法が解けたかのように。
アンファンの実行部隊にも同じ事を聞かれます。「何人殺した?」「いちいち数えてないわ」
この「何人殺した?」という問いは、12年にわたる内戦を生き延びてきた者には、あるいは「普通」の問いなのかも。
その内戦を続けさせてきたアンファンのフライデーマンデーとマドラックスは対面します。
しかし、マドラックスはフライデーとは違っていました。フライデーの理想とは違ってた。
フライデーからみると、マドラックスは「違う」。
必要なくなったマドラックスを殺そうとするアンファン。ここで「ヤンマーニ(nowhere)」が掛かる戦闘シーンは
カッコよかったですね。回廊を駆け抜けるところ、ドレスをおとりにする場面、柱の陰に回りこむところなど、
曲とカットが一致してて気持ちよかったです。
#17「殺那-reunion-」(04/07/26)
ナフレスのニュースでヴァネッサとマドラックスがガザッソニカの王族殺しとして報道されます。
エリノアはテレビからヴァネッサの名前だけを聞いて、マドラックスの名前をも聞くのはマーガレットだけでした。
あとでマドラックスの名をマーガレットから聞いて、行方不明から戻ったマーガレットがマドラックスと呟いた事を
思い出すあたりはよく出来ていると感じました。
テレビに映ったガザッソニカの地図は、カンボジアを思わせるようなものでした。
ポル・ポト政権下のカンボジアでも「意味がない」と思われるような100万人単位の大量虐殺があったとされています。
ポル・ポトの本名Saloth Sarはカロッスアにも似てるような気もします。
ガザッソニカでは人が死ぬのは「生きるのに失敗すると人は死ぬ」と、ごくありふれた事と捉えられています。
ナフレス人のヴァネッサは、人に向けて銃を撃つことでもショックなのに、ガザッソニカでは人が殺しあうのが
「普通」のことのようにも見えます。
フライデーの言う「本質に触れた場所」=カロッスアの言う「あの場所」=レティシアの言う「普通の場所」
なんでしょう。それは、「無価値な日常」(フライデー)とは対極の場所のようですが、
すでにこれまで自分がしてきたことに「意味がなかった」と意識しているマドラックスは、実は心の底では、
昔から「“普通”でいたかった」と感じていました。しかし「あなた(フライデー)が私を奪った」と
マドラックスは言ってました。
最後にすれ違うマドラックスとマーガレット。いよいよ二人の距離が縮まってきました。
#18「双離-duo-」(04/08/02)
「なんて幻」怖い人リメルダも魔法から醒めたようです。王国の旗も今は銃弾を撃ち込むものになったんですね。
「無駄です・・・私の今までの行為は」偽りの現実に気付いたリメルダには、今はマドラックスしかいないと。
彷徨うリメルダには街も人も偽りに見えるなかでマドラックスだけが真実。だからマドラックスを殺すという。
怖い人ですね。
馬鹿な女といわれ「わかってるわ」と答える久川綾さんのセリフ、大人でしたね。
マドラックスとナハルとの闘い。ナハルもマドラックスを「違う」という。「私を否定しないで」
ナハルからみるとマドラックスは「外側の人」なんですね。
ナハルの方が一枚上でマドラックスは危ないところで現れたマーガレットによって助かります。
なんか月下の茶会っぽいですね。マドラックスはミレイユと違って冷静ですが。
ついに二人が顔をあわせました。そしてお互いに名前を名乗ります。
他の人たちは、ヴァネッサが「マドラックス」、クアンジッタが「マーガレット」、リメルダが「マドラックス」、
カロッスアが「マーガレット」と呟きます。資質のある側、本に関わっている内側の人がマーガレット側で、
外側の人がマドラックス側なんでしょうか。
中心にいると思われるレティシアは、マーガレットを「あなたは真実を知らぬ者」、
マドラックスを「偽りの真実しか知らぬ者」といってます。
自分自身を「真実は私。だから早く来て」といいます。
二人が18話にして初めて出会ったのですが、なんだか二人の世界が決定的に違っていることが感じられます。
今まで二人の一体感が描かれてきたように思いますが、二人が出会う時にむしろ二人が離れていくようにも見えます。
なんだか、「あの場所」へ行くとレティシアに表されている人物が眠っているような気もしてきました。
7/29の日記には書き忘れたけど、「アニコンシアター 夏の陣」では沙苗ちゃんは「きっと皆さんが思っているのとは
違うラストになっていくと思います」といってたけど、どう謎が明かされていくんでしょうか。