☆「ハイ! 〜壁のしみを写生するといいでしょう〜」。ザムザ阿佐ヶ谷。19:00−。日本劇団協議会ザムザ阿佐ヶ谷


最初客席に敷いてあった数では足りずに座布団を追加していたところを見ると、大入りだったんではないでしょうか。
初日ということもあってか、各役者さんや演出の木野花さんのお知り合いの方々でしょうか、年齢の高めの方も
大勢いらっしゃっていて、老若男女ヴァラエティにとんだ客層。
約2時間のお芝居は片時も退屈しない、諧謔みとペーソスのある面白いものでした。


永田さんの役は美人猫の百合子とお師匠さん、女学生幸子の3役。
猫の百合子は「吾輩は猫である」の三毛をモデルにした白猫。無邪気な世間知らずのお嬢さま猫ぶりがとてもよく出てました。
天璋院様の御祐筆の妹のお嫁に行った先の〜」というセリフもあって客席からたくさんの笑いをとってました。
お師匠さんは渋い着物の着こなしが見れます。一転して女学生幸子ではちょっと蓮っ葉なところも。
永田さんのいろんな役どころが見れて楽しめます。声の通りの良さは、この日の役者さんの中でも一番かと。


他の方では“猫”役の河崎新弥さんが面白かったです。
なぜかメインの猫三匹は九州弁(というか博多弁?)でしゃべってましたが、河崎さんは九州出身だそうで、
佐野敬子(ひろこ)さんも博多出身で木野花ドラマスクールのあと九州の劇団にいらっしゃったようで、
声優の仕事もされてるそうです。こちらに動画インタビュー。
日曜7時のTBSって沙苗ちゃんが「じゃがいぬくん」に出ていた頃は見てたんですが、「イジワルケイ」はノーチェックだったんで、
今度見てみようかな。


ちなみに劇中で出てきた夜の上野動物園の周りで虎の吼える声が聞けるという話は、私も以前酔って夜の上野動物園の脇で
梟の鳴声をまねたところ、檻の中の梟が答えてくれたことがありました。それまで静かだったのに一羽が答えると次々と答えて
鳴き騒いで、なんかコミュニケーションした気分になった、なんてことを思い出したりしました。


お芝居が終わってから永田さんに一言だけご挨拶。実は永田さんにお会いするのは初めて。
とても清楚で真面目そうな雰囲気の方でした。あ、でも言葉でお誕生日おめでとうを言うの忘れた…。


久しぶりに阿佐ヶ谷に来たんで、学生の頃何人か友人が阿佐ヶ谷にいた頃によく行った飲み屋に寄ろうかと思ったけど、
結局高円寺で一人軽く飲んで帰りました。いろいろ思い出すこともあって、昔の友人に電話したりメールしたり。
少ししか飲んでないのに妙に酔った。てくてく歩いて帰る道々、春だなあと思って、なぜかふとため息。





☆お芝居のパンフレットに永田さんの今後の出演予定として新しいものでは、


○「ワンダーナイト」(NA) BS朝日 金 0:00- OA
○太田幸絵・佐野敬子・高橋和美・永田亮子・広瀬香・増本美穂 ‐ ネコネズミ企画 9月下旬、タイトル未定。


の二つが出てます。