□「ガラスの仮面」#2「ビビの仮面」


やっぱり#1に続いて面白いです。この調子で長丁場、続いていって欲しい。
いくつか気になった点を。


・マヤの道化役を悲しむ母


この母の反応は、原作が30年前スタートという時代性なんでしょうか?
このアニメを現代を舞台にしたのは良かったんじゃないかな。
深夜アニメになったのは1年間の枠が取れなかったということなんでしょうから、仕方ないですが、
すでに原作のファンと合わせてこのアニメで新規ファン、とくに若い層のファンを獲得したいということからは、
やはり舞台は現代がいいでしょう。夕方に枠が取れなかったのは、DVD販売・レンタルにも影響するんでしょうね…。


現代に舞台を移した以上、母が自らの人生の悔いを娘にも重ね合わせてしまう、ということに説得力を持たせるために、
出来るだけ早い時期にオリジナルで母と父の人生を垣間見せるエピソードが欲しい。


・道化役を嘲笑うクラスメート


最初にマヤを推薦したクラスメート(声は下屋則子さんでしたね)は、からかい半分だったのかな?


・鳩にお弁当を食べさせる杉子


さすがに鳩がハンバーグをくわえていくのは、どう?カラスじゃないんだから。鳩の嘴では突付くくらいでしょう。
杉子は持ってく気のない弁当を彼氏に話のついでに開けて見せたんでしょうね。
杉子がテレビを見ていて、脇で掃除しているマヤがテレビのセリフを真似たとたん、チャンネルを変えるテンポが良かった。
寺田はるひさんも、深くは考えていないけどマヤに意地悪、という感じがよく出てる。


・噂の白目


ハアアアー、って息を吐くのが可笑しかった。



母役の宗形智子さんがいいですね。ちょっと時代がかった雰囲気ですが、生活にくたびれて、物事を自嘲気味にしか取れない母親を
やや大仰に演じて、作品に合ってると思います。
マヤから舞台に出る事を聞いて、「ふーん、面白そうじゃないか」と興味無さそうに返すところもいいですね。
月影先生藤田淑子さんも迫力ありました。
恐ろしい子恐ろしい子よ、北島マヤは」のシーンはかなり狂気を感じました。
沙苗ちゃんは、マヤが演じるシーンは、加減が難しそうですね。
椿姫を再現するシーンでは、アルマンは少年の声、奥様は少女の声で、どちらもマヤが演じているように聞こえました。
とくに、奥様のほうは、素人っぽさも出ていたんではないでしょうか。
これからのマヤの舞台シーンは、あくまでまだ原石のマヤが演じて、それでも「栴檀は双葉から」ってところを見せ付けないと
いけないわけですから、ただ小林沙苗が役を演じる以上に難しそうですね。


次回#3はいよいよ矢島晶子さんが出ているそうですね。
このマヤと亜弓の関係は、「ヒカ碁」のヒカルとアキラも同じでした。
塔矢アキラを演じた沙苗ちゃんが今度は「ガラスの仮面」でヒカルの側を演じるのは、嬉しいところ。