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□「マクロスゼロ スペシャルトークショー」4/17(土)13:00-14:30「i-cafe AKIBA PLACE店」AKIBA PLACE 8F
整理券に番号はなく当日並んだ順でした。集合時間となっていた12:30にAKIBA PLACE前に行くとpanyoさんが
並んでいたので少し話して並ぶと23番目。まったりしたイベントになりそうです。
8F会場に上がると普段はカフェテリアコーナーだというスペースに椅子席が70ほど。前のテーブルにマイクが4本。
おおよそ準備が出来た頃、スタッフがマイクの前に名札を置いていきます。
左から司会の矢作奈穂子さん、沙苗ちゃん、河森正治監督、南里侑香さん。まず、司会の矢作さんから
古本市場、アイ・カフェの代表取締役が紹介され簡単な挨拶。オープニングイベントですからね。
すぐにゲスト登場で左から座る順に入場。先頭の沙苗ちゃんは黄色のカーディガンに白地に横ストライプの入った
ツーピース。上は襟のない半袖かノースリーブのようで下はフレアースカートに黄色のパンプス。
歩いてくる時にフレアースカートがふわりと舞って、とても涼しげに見えました。よく似合ってたと思います。
河森監督はニットの上に茶系のジャケット。すっきりとお洒落な方でした。
南里侑香ちゃんは上がピンクで下はグレーのスカート、ソックスもグレー。抑え目な雰囲気ですが可愛らしかったです。
3人は先ほどカフェのメニューから食事を取ったそうで、
- 沙苗ちゃん:野菜たっぷりけんちんうどんを食べました。
- 監督:チキンカレーです。飲み物も豊富だし店内も綺麗ですね。私はコーヒーより紅茶系が好きです。
- 南里侑香ちゃん:監督と同じくチキンカレーでした。
と、ここで司会の矢作さんから、マクロスではコアな話も出てくると思うので司会は小林さんに、と。
沙苗ちゃんが進行することになりました。
- 沙苗ちゃん:(少し照れながらもニコニコ笑顔で)マクロスについてたっぷり監督にお話を聞きたい!
- 監督:最初のシリーズ(放送は82/10-83/6)からもう24〜5年になりますから、年齢の半分以上マクロスに関わって
- きましたからね。マクロスゼロではタイやラオスなどにロケに行きました。ダイビングも出来て楽しかったです。
- 沙苗ちゃん:(サラに決まって)最初に監督から3時間くらいマクロスゼロについてお話を伺いました。
- でも、これはしゃべらないでって。
- 監督:学術対象になっている民族を取材して、もう世界ウルルン状態でした(笑 最近まで家屋に屋根しかなくて
- 壁をつくらなかった人たち。猛毒の吹き矢を持っているのに闘いどころかケンカすらないような人たちです。
- たまにケンカがあるとその人を残して夜のうちに集落がそっくり引っ越してしまうんです。ある父親に
- 子供の数を聞いたら、はじめて数え始める。数を4までしか持っていない。1、2、3、4、たくさん、という民族。
- 南里侑香ちゃん:自然の描写が素晴らしいです。第4章で大きな船が出てくると、こんなの無ければいいのに、
- と思ったり。(電気の無い)本当の真っ暗闇をマクロスで体験しました。
- 沙苗ちゃん:南里ちゃんはマオ役で今回難しかったところはありましたか?
- 南里ちゃん:今回、私一言しかしゃべってないんです(笑
- 監督:その分、第5章では活躍しますから。
- 南里ちゃん:自分のセリフが少ないから、じっくり第4章を楽しめました。
- 沙苗ちゃん:マクロスは三角関係もテーマの一つ(ですよね?と監督に)。第4章ではサラとシンが近づくんですが、
- 第3章では(マオとシンが近づいて)サラ的にはアセってたんですよ。第5章で三角関係に決着は付くんですか?
- 監督:南の島の中には、ポリネシアですが、誰が父親かわからない、おおらかな島もあるんですよ。子供は皆なで育てる。
- それは、さすがに作品には取り入れられなかったけど。でも、本当にラブ・スティックのある島もあるんですよ。
- (ニコニコしながら、はぐらかしていました)
- 沙苗ちゃん:あと、もう一カップルいましたね。
- 監督:フォッカーとアリエスですね。最初のTVシリーズの話の前、フォッカーがまだ(恋に)不器用だった時代です。
- 沙苗ちゃん:私、アリエスが好きなんです。口元なんて素敵。学者にしておくのがもったいない。
- 監督:コンテを描いている時はその人の気持ちになるんです。多重人格になるんですよ。ある人を描いている時は
- (恋のライバルの)他の人をコノーと思い、その人を描くと逆になる。
- 沙苗ちゃん:(悪戯っぽく)戦闘機を描いているときは戦闘機の気持ちに…?
- 監督:戦闘機の気持ちになる(笑 特技監督の板野さんと、このシーンはどうしよう?となると、おもちゃを出して
- (手のひらを飛行機型にして両手でドッグファイトを演じる監督)二人でシューン!ゴーッ!と(笑
- 沙苗ちゃんと南里ちゃん:(顔を見合わせて)男の人っていつまでたっても、そういうところがあるんですね〜。
- 沙苗ちゃん:えーと・・・(手元のメモを見ながらいきなり)ズバリ今回の見所は?(会場爆笑
- 監督:(少し笑いながら)南の島のシーン。見てきた風景をけっこう忠実に描いているんですよ。
- ナイトダイビングでは夜光虫が綺麗だった。20メートル近いピンク珊瑚の壁もあったんです、
- 作品では描かなかったけれど。(この辺りのロケ話をする監督は本当に楽しそうでした)
- 第4章は感情芝居の巻。この後は激しくなりますよ。(とニヤリとする監督)
- 沙苗ちゃん:南里ちゃん的には、あの一言が見所?
- 南里ちゃん:えっと、でも見所いっぱいですよね。戦闘シーンはかっこいいし、南の島の情景は綺麗です。
- 沙苗ちゃん:(ここで時間が来たようで)これで話を全部引き出せたのかな?(笑
- そして、左右にモニターが準備されて第4章の上映会。細かいことは言わずにおきますが、
- 中でサラがシンをさえぎる短いセリフがあるんですが、ここからはっきりサラの口調が変わったのが印象に残りました。
- 最後に最終章は2004秋と出てました。第4章リリースは5/28(金)。私もまた見ようと思います。
- 再び司会の矢作さんとゲスト3人が登場して、ここからは矢作さんの進行。
- 矢作さん:あらためて第4章の見所や今後について。
- 監督:最終章は激しくなりますよ。
- 沙苗ちゃん:第4章はサラとシンの距離が近づく巻ですね。
- 監督:全体を通してジワジワ盛り上がる話だからね。(第4章で描かれていた)“○の木”のシーンも実際にマレーシアで
- 見た光景ですよ。(楽しそうにロケ話に持っていく監督がプリティです)
- 南里ちゃん:細かいところを見て欲しいですね。マクロスは細かいところが見所だと思います。
- 矢作さん:では質問コーナーです。どなたか…。
- 質問者1:私も沖縄に潜りに行くんですが、ロケはタイのどの辺ですか?
- 監督:タランというところとか…(この後、またロケ話をニコニコと)。ロケでDVD20本分近く撮ったんじゃないかな。
- 質問者2:マクロスは戦闘シーンがかっこいいです!皆さんは戦闘機に乗ってみたいと思いますか?
- 沙苗ちゃん:乗ってみたいけど操縦できないし。スカイダイビングはしてみたいです。(飛んでいる飛行機から)脱出したい。
- (「MADLAX」#1にまさにそのシーンがありましたね。去年フジテレビ系では「乱気流 ファイナルミッション」で
- 脱出したくても脱出できないレイチェル役を当てたこともありましたね)
- 南里ちゃん:乗ってみたいです。戦闘機は映画の中でしか見たことはないけど。
- 質問者2:あともう一つ、御二人の役が逆だったら?
- 南里ちゃん:オーディションでは最初サラを受けようとしたんですが17歳だと知って妹のマオを受けました。
- サラ役をやることは想像つかないです。
- 沙苗ちゃん:私も二人姉妹の姉なんですが、妹が(南里ちゃんと?)同い年で妹みたいです。マオ役は考えられないです。
- 監督:(自分がやるなら)変な学者の役がいいなぁ(笑
- 質問者3:サラはマヤン島が好きで守りたい、一方で自分が呼び寄せてしまった戦いの象徴でもあるシンと近づいています。
- 監督はサラの幸せはどちらにあると思いますか?
- 監督:難しいですね〜。揺れ動いていますよね。かなり前に中国の民族のロケに行ったんですが、彼らの間では
- 人民服が人気で、(私たちの中で)人民服を着た人に群がっていくんです。そういうところもある。
- (この質問をしたのは私なんですが、最終章でのサラの行方についてヒントにならないかな、と思って伺ったんですが
- どちらとはっきりしたお答えはいただけませんでした。でも、監督がテーマの一つとしている自然と文明について、
- 実地のロケなどに基づいて考えていらっしゃることが良くわかりました。同じ事を沙苗ちゃんにも聞いてみれば良かったかな。
- 最終章が終わったあとで、サラの幸せについて聞いてみたい気がします)
- プレゼントコーナー。色紙の真ん中に河森監督のバルキリーの絵、周りに3人のサイン。これを3枚。
- 抽選では、知り合いの知り合いが当ってました。後で見せてもらうと沙苗ちゃんはいつものアルファベットのサイン。
- いいなぁ〜。私は22番でしたが、19番と23番が当ってました。
- かなり楽しいイベントでした。トーク時間もたっぷりあったし、何よりも沙苗ちゃんが司会をしたことで、
- その間の表情とか反応とか、面白かったです。スムーズな司会進行ではなかったけど、終始明るい笑顔が見れました。
- 3人のトークを身近に感じられました。沙苗ちゃんは少し天然っぽいところも見せ、監督は笑顔が気さくそうで
- 自分の好きなことにはとても正直な方に見えました。
- 南里ちゃんは出しゃばらないけどいるだけで可愛らしいほわっとした雰囲気。これで歌うととても上手なんですよね。
- なんだかギャップがあるようにも思いましたが、そこも魅力ではないでしょうか。3人のキャラクターがそれぞれ
- 感じられて後味のいい爽やかなイベントでした。