□「ガラスの仮面」#3「逃げた小鳥」


ビビが泣き出すところは突然嵐のような風が吹いて木の葉が舞い散ってました、体育館の中なのに。
そして舞台の後のシーンでは今度は、穏やかなBGMが流れて平和な中華街の風景が描かれてました。
けっこうメリハリがついてる演出ですよね。原作は知りませんが、どうやら原作はもっと激しいらしいですけど。
マヤにスイッチが入る場面、ビビの仮面を被る瞬間はカメラが回り込むアングルが使われてましたが、
これからも仮面を被るところは毎回これをパターンにしてもいいんじゃないでしょうか。
よく役者が話すのを聞いていると、役を演じるときに自分の中にその感情を探すということを言ってることがありますが、
マヤもビビの悲しみを自分の心の中から探してました。
OPナレでいってた「13歳にして過酷な運命を背負った」ところが、演技者としてのマヤの非凡な資質を形作っている
ものの一つだとすると、前回の感想でも書きましたが、やはり、たぶん両親と深く関わっているであろうマヤの過酷な運命
というものを早い回に強く描いておいて欲しいです。
今のところ、私には過酷な運命というのは少し大げさに感じられて、マヤという少女の根幹に関わるところでの説得力に
やや欠けている気がします。


共演者のクラスメートからも演技を褒められてましたが、お姫様役は#2でマヤを推薦した女の子だったんですね。
声が下屋則子さんだったところをみると。下屋さんも#1では映画の中の踊り子、今回は近所の奥さんその3も下屋さん
でしたよね。これからも番組レギュラーのような形で出てくるんでしょうか。
そういえば、下屋さんの“公式姉”である土屋実紀さんのブログで知りましたが昨日は下屋さんのお誕生日だったそうですね、
おめでとうございます。
キャラとしては、この子を含めてクラスメートと先生のキャラがつかみ辛いかな。#2と今回でマヤに同情的なのか、
蔑みを持っているのか?マヤへの見方が変わってもいいんだけど、変わっていく過程が細かく描かれていなかったし。
その点、劇団オンディーヌの劇団生はいい奴一人とその他の意地悪な連中という一面的なキャラだったたから、わかりやすかった。


マヤの13歳という年齢は子供と大人が同居している年齢だと思いますが、劇団オンディーヌの門の前を
うろちょろしているシーンからAパートの終わりあたりまでのマヤは、とても子供っぽく可愛かったなあ。
門をくぐるところ、受付女性からの視点、扉を出たところとか、斜め上からのアングルで子供らしさが強調されていて
先ほどの舞台のシーンとは打って変わって素顔のマヤの幼さが出てました。
ハイライトは、窓の外でマヤの両手が出てくるところ。そのあとの背伸びするところと併せて、かなり意識して描いてますよね。
私は声優オタの観点からアニメを見ることが多いんですが、アニメ自体としてもさりげなく見所がありますね。


Bパートでついに亜弓の矢島晶子さんのセリフ。リリーナを気持ち抑えた声という印象。
ケレン味のない自然な演技がいいです。矢島さんはAパートで近所の奥さんその2をあててましたが、この奥さんは
ご本人に重なるような雰囲気にも見えました。
亜弓は絵的には原作では縦ロールだそうですが、このアニメの中ではストレートの髪形。
でも周りの少女達の中で一際明るい色で艶もあって、原作を読んでない私には十分お嬢さまっぽく目だって見えます。


マヤは見る目のある人からはすでに目をつけられていますが、凡庸な人間からはただの素人にしか見えません。
「いったい何者なんだ」
「一度だけだって」
しかし終生のライバルとなる亜弓も一目でその非凡さを見抜きます。
そしてマヤも亜弓の天才ぶりに打ちひしがれる。
このあたりは本当に「ヒカルの碁」と重なってワクワクします。もちろん「ヒカ碁」のほうがずっと後の作品ですが。
パントマイムのシーンはアップと引きの画面が交互にあってビビの舞台より劇的だった。
このアニメは声優の演技もBGMも自然な感じで、あるいは原作のファンにはそこが物足りないところなのかもしれませんが、
私は好感を持って見てます。BGMはOVAの「ガラスの仮面」と同じ人なんですね。
寺嶋民哉さんのインタビューを見ていると、子供の頃の音楽との出会いについて言及してました。
>音楽を聴いている時に大事なのは、聴きながら空想しているという部分なんだよね。
>それって一人遊びの中でしか生まれないもの
北島マヤみたい?


それにしても、月影先生は横浜あたりだかであれだけの豪壮なお城に住んで薔薇に囲まれて優雅に暮らしているんですね。
浮世離れした人です。いつでもあの格好でふらふらしてて。やっぱり怖い。





☆「創聖のアクエリオン」コメント(写真はなし)。Web Newtype


最近、アクエリオンブログ寺島拓篤さん、阪口大助さん、千葉進歩さん、日笠山亜美さんと
キャストがカキコんでますが、そのうち沙苗ちゃんも来るんでしょうか。