なのはA' s


□「魔法少女リリカルなのはA’s」#11「聖夜の贈り物」



闇の書に取り込まれたフェイト。目を覚ますと、アリシア、子犬のアルフ、
リニス、そして母さん、プリシアがいた。なぜかプレシアは優しくて、
フェイトを温かく包んでくれる。
「悪い夢を見たのね?」(プレシア:五十嵐麗さん)
フェイトがずっと欲しかった時間。
でもそれは得られずに過ぎ去った夢。
…だったはず。
「朝食を食べれば悪い夢も覚めるでしょう」(リニス:浅野真澄さん)
幸せで、残酷な夢。
でも居心地のいいここから現実に戻ることを選んだフェイトがいじらしい。
フェイトにこれが夢であることを認めるアリシア
アリシアは闇の書が作った幻ではなく、本物のアリシアがそこにいたということか?
アリシアが死んだから生み出されたフェイト。
フェイトの中に、アリシアが存在していたということなんだろう。
そのことを、フェイトは感じているんだろうか。
「強く信じた願いは、きっと叶う」(なのはSS01収録「Wish」歌/フェイト:水樹奈々
偽りの夢を捨てて、闘いに戻るフェイト。バルディッシュをサンバーモードにする。
それは輝く光の大剣、斬馬刀。
偽りを切り裂いて現実の世界に戻ったときにフェイトが、自分の中にアリシア
存在していることを感じて、あの日夢見た願い、は決して虚しく破れたのではない
と思ってくれるといいなあ。願っていた日々は無駄ではなかったと。
悲しみの記憶をまっすぐ受け止めたフェイトは、まさに「光の女神(てんし)」。
ETERNAL BLAZE」が心に沁みる。
ザンバーモードの光の大剣は、きっと永遠の炎なんだろう。
フェイトが心から笑える明日が、ここから始まってほしい。
そのために、バルディッシュはザンバーモードとなって、フェイトはザンバーを振るう。
…もうすっかりフェイトに肩入れして見てました。
フェイトとアリシアの二役を演じた奈々ちゃんが素晴らしかった。


闇の書の意志も、マスターであるはやてを思いやる気持ちを持っていた。
はやてを消滅(?)させてしまうことを悲しみ、どうしようもない己を嘆く
闇の書の意志。
はやてもフェイトと同じく偽りの夢を捨てて現実に戻ることを選ぶ。
闇の書に新たな名前を付けて解放してやるはやて。
「悲しい現実は夢にはならないんだよ」(はやて:植田佳奈さん)
優しい子だなあ。植田佳奈さんの関西弁が温かい。
「なのはA' sイベント」で水橋かおりさんが周りを「アイドル声優さん」と
親しみを込めていってたけど、フェイトの夢の中の人たちも
現実世界の管理局の人たちもアリサたち友達も、皆なすごい演技連発ですね。


そして、現実世界で本体から切り離された防衛プログラムとして暴走を続ける
闇の書の意志を止めるために外の世界のなのはと話すはやて。
流れる植田さんの歌「Snow Rain」。収録されるなのはA' sSS02が待ち遠しい。
闇の書の意志の二つの心を演じた沙苗ちゃんも沙苗ちゃんらしかった。
今回、ずっと闘っていたなのはのゆかりんは、他の人たちに見せ場を取られて
ちょっと可哀そう。まあ、ゆかりんが主役としてきっちりなのはを演じているからこそ、
他のキャラが動けるんでしょう。


アリサたちの遠くから闘いを見る視点があることも、この闘いが現実の世界で
繰り広げられているという世界の広がりが感じられて、上手く作られていた。
レイジングハートバルディッシュの無機的な杖ボイスも、やけに健気に
聞こえた。これまた、上手く作られているからそう感じられたんだろう。
リリカルなのは」シリーズはアニメ、歌、ドラマCDの関連が素晴らしく
世界を広げて深く掘り下げてますね。