なのはA'sSS02、ガラスの仮面



☆「魔法少女リリカルなのはA’sサウンドステージ02。nanoha.com



「闇の書の意志:小林沙苗」も出るそうですね。
1/12発売。KICA-743。2625円。
ドラマサブタイには「闇の書の意志、騎士達の過去を語る」とか。
「フェイト:水樹奈々」の「翼」も収録。今度はどんな曲なんだろう。
他にシグナム:清水香里さんとはやて:植田佳奈さんの歌も。







□「ガラスの仮面」#37「ふたりの王女 前編」マヤと亜弓は一つの半分ずつ




いよいよ「ふたりの王女」の舞台シーン。
…なんだけど、なぜかもう一つ入り込めなかった。
うーん、この劇、面白いかなあ?
Aパートは同じようなシーンが続いて同じようなBGMがずっと掛かっていた。
同じようなシーンが続くのはアルディス(マヤ)とオリゲルド(亜弓)を
ずっと登場させ続けるところにも原因があるように思える。
王女ふたりのセリフ、出番はいくらか切ってでも他の人物をもっと
しゃべらせて、「ふたりの王女」の背景世界を描いてくれたらなあ。
それなら、BGMももっとスペクタクルな曲も使えたんじゃないだろうか。
まあ、マヤと亜弓の対決がテーマではあるけれど、「ふたりの王女」の劇中劇自体が
面白くないと、オリゲルドに重なる亜弓の心情をいくら表現しても、やはり
もう一つ面白く感じられない。
Bパートに入って、亜弓のオリゲルドとマヤのアルディスの見せ場はともに
一人立っての場面。なんか動きの少ない劇。
たしか原作では「ふたりの王女」の舞台の大きな見所は、
平凡な容姿で貧しい育ちのマヤがきらびやかな美しい王女になり、
美人でお嬢さま育ちの亜弓が孤独で不遇な王女になるところに観客が
驚き見とれる、というところにあったと思う。
もともと動きやダイナミズムで見せる舞台じゃないんだな。
マンガでならマヤのその星や花を飛ばしたり照明を背負った美しさが見せ所に
なるけど、アニメではまた別の見せ方があるでしょう。
なぜ別の見せ方を選択しなかったんだろう。
亜弓のオリゲルドの見せ場ではカメラが回り込む絵で動きをつけていたものの、
同じように回り込みの絵を見せた#17「嵐が丘」の舞台シーンではそこまでけっこう
動的に見せていたのに比べて、「ふたりの王女」では動的な見せ方をしてなかった分、
唐突な印象を受けただけだった。
ストーリーもあらすじを追っているような印象。
たぶん、「ふたりの王女」は長編として細かいエピソードを描いていけば
面白い話になるんだろうけど、2、3時間、せいぜい4時間程度の劇にするには
もともと詰め込みすぎな話になってる気がする。
加えて、原作にあった騎士ユリディス(だっけ?)がアニメではどういう人物か
描かれていなかったのも、劇を平板に見せていたと思う。
ラストニアを演劇(紅天女)の世界、皇太后と二人の王女を月影先生、マヤ、亜弓
に重ねて、主にオリゲルドを演じながら亜弓が感じる想いを細かく描くことで
読者(視聴者)を引っ張っていこうとしているんだろうけど、劇のストーリーが
大まか過ぎて、初日に至るまでの練習期間のほうがはるかに面白くなっている。
うーん、期待する方向が間違っているんだろうか?
「ふたりの王女」という劇中劇としてはフラストレーションが感じられたなあ。
部分としては面白いシーンはもちろんあったけど。


サブタイトル前の部分は影を使ったりして面白かった。
冒頭から劇に入っていたのは良かったけど、
「客席を冬に変えてしまった」「あの子の周りだけ春の暖かさが漂う」
このあたりのセリフはやはり少し浮いて聞こえる。
こういうところこそもっとケレンミのある見せ方をしてもいいと思う。
客席で寒そうに震えている客は、ギャグと捉えるべきなのかな?
マンガならこういうところはギャグっぽい絵で見せるんだろうけど、
このアニメでは絵柄の変化はないからなあ。
このへん、どう見ればいいのか戸惑います。
二人の王女は、1年の半分が冬、もう半分が春というラストニアそのものを象徴して
いるわけだから、二人の王女を舞台上でつねに対比させていても面白かったかも。
片方がセリフを言う時は常時もう一人はシルエットで舞台上にいる、くらいしても
良かったんじゃないかな。そういう場面も部分的にはあったけど。
あと、アルディスとオリゲルドが初対面するシーンでアルディスが駆け寄って
「お姉さま」とすがるのをオリゲルドが冷たく見下ろすところとか、
アルディスが離宮へ行こうと立ち上がる場面は見応えがあった。


作画はアルディスの表情の柔らかさ、暖かさ、オリゲルドの硬さ、冷たさが
よく出ていたし、間でアルディスの何を考えているのかわからない、不思議な表情が
素敵だった。声優も良かったと思う。
矢島晶子さんのオリゲルドは冷たくて怖いくらいだった。
沙苗ちゃんのアルディスは柔らかくて可愛かった。
矢島さんはオリゲルドのセリフと演じる裏の亜弓のセリフに連続性を持たせて、
沙苗ちゃんはアルディスのセリフに少しもマヤの素を感じさせずにアルディス
そのものをあててるように感じられた。月影先生の次回予告「マヤ、あなたは
舞台の間一度も自分に戻ることなく」を聞くと、これは二人とも
意識的にそうあてているんだろう。
たしか原作では、マヤも劇の途中で亜弓についてあれこれ思っていることが
描かれていたけれど、アニメではマヤの心の中の声は省かれていたのは、
正解だったと思う。
劇を演じる裏のマヤと亜弓は対照的に描かれて、その点は際立っていた。
そういえば、悪どい小野寺さん役の大林隆介さんが劇中では誠実そうな人物を
兼ねているのも面白かった。




葛城七穂さんの日記「七穂のペンギン歩きな日常12/13」に「ガラスの仮面」の
アフレコに参加したことが出てます。誰の役でしょう。
紫織役の岡本麻弥さんもいて、飲み会で森川智之さんや福山潤さんに「マヤちゃん」
と言わせたとか。






書いてなかった「ガラスの仮面」#18-#26の感想。



□#18「人形の役」封印



月影先生はなぜかセリフも動きもない人形の役をマヤにあてる。
何もしない演技を要求されて悪戦苦闘するマヤ。
人形役のための竹のギプスを見て激しく苛立つ速水。
自分がどうしようもなく惹かれる女優の卵がろくな役も与えられず
理不尽な仕打ちを受けていると感じたんだろう。
大都芸能を切り回す若社長もまだまだ青い。そこが速水の魅力なんだけど。
マヤの身の回りでは「嵐が丘」の舞台の間に忘れていたさまざまなことが押し寄せる。
諦めていた高校に紫のバラの人の好意で進学できることになり、ボーイフレンドの
桜小路くんはどこか以前と違う。そして音信不通の横浜の母親は中華料理屋を出て
病気療養でサナトリウムへ。
人形役を通して月影先生の思惑通り相手に合わせる呼吸の大切さを悟るマヤ。
林原めぐみさんのエッセイの中にあった、デビューして間もない頃、レギュラー
の役で嫌というほどダメ出しをされて出来なくて出来なくてどうしようもない時に
先輩たちと話していて、自分は自分の役の部分しか台本を読み込んでいなかった
と気づいて他の役も読み込みだしてからいつかダメ出しがなくなっていった、
という話を思い出した。
確実に演技の階段を上るマヤの知らないうちに母、ボーイフレンドに起こる異変。
風雲急を告げてきた。
泰子役の豊口めぐみさんの落ち着いた演技がいい。





□#19「外れた仮面」挫折への序章



亜弓の予想通り大評判をとるマヤたちの「石の微笑」。
マヤも明るい気持ちで千秋楽を迎えたが、そこへ母がサナトリウムから失踪
した報せを持ってきた杉子が訪ねてくる。
母を思って舞台上で人形の仮面が外れてしまうマヤ。
久しぶりにマヤの元にもたらされた母の消息は芝居の障害になった。
原作ではこの後、マヤにとって恋も芝居の障害として描かれ、結局、
肉親も恋も失ってまた芝居へ没頭するんだよなあ。それが「ガラスの仮面」の世界。
月影先生から謹慎を申し渡されてさすらう間に速水から亜弓との共演「夢宴桜」の
出演を依頼されるマヤ。
共演者たちに台本をすり替えられるマヤ。
亜弓が出ているのだからそれなりに大きな舞台のはず。舞台がめちゃめちゃになる
おそれも大いにあるのに寄ってたかって意地悪される。ありえないよ(笑
開演数時間前になって穴の開いた役に内部から代役を出さない時点で
ありえないんだけど。原作の雰囲気ではありだけど、このアニメで
ここまで描かれてきた世界からはやはり違和感も感じる。たとえこの後に
見せ場が待っているとしても。





□#20「すり替えられた台本」結局荒れた舞台



話の筋もセリフも知らずに本番の舞台に上がるマヤ。
マヤに場面を乗り切らせるよう演技で導く亜弓の見せ場。
最後はマヤの頬を叩いて「こんな家出て行ってやる」とマヤに言わせる亜弓。
制作者は辞表覚悟で見守ってたんじゃないでしょうか。
「夢宴桜」というこの芝居、どう考えても客層の中心は年配の女性でしょう。
その客層を前に舞台上で芝居を成り立たせるために、真剣での切り合いにも似た
火花を散らす15歳の少女二人。
それを袖から何も出来ずはらはら見守る全関係者。
もちろんお客は何も知らずに見ているはず。ここまで考えると笑えて面白い。
「ほっぺ痛かったでしょう?」(亜弓:矢島晶子さん)
矢島さんの声で「ほっぺ」というのがいいですね。
亜弓のほうが数段上のステージにいると見えるのにマヤの非凡さに畏怖の念すら
抱く亜弓。凄いなあ。
「夢宴桜」を務め上げて演劇の名門高校に進学したマヤ。
そこで演劇部部長で個性的な芝居をする金谷(声:皆川純子さん)に出会う。
その金谷や亜弓も受ける「ヘレン・ケラー」のオーディション話がマヤに舞い込む。
新たなライバルの登場。でもマヤが恐れるのは「夢宴桜」で自分との差に
打ちひしがれた相手、亜弓。今度はマヤと亜弓がオーディションで激突。
「私にはお芝居しかないんだ」(マヤ)
失踪中の母親の件はもう切り替えたのかな。たとえ母のことでもこう切り替えないと
トップは目指せないのかもしれない。マヤがすべてを振り捨てて芝居にのみ
のめりこんでいく様には、なぜか不思議な説得力を感じる。原作者の力技か。





□#21「炎のエチュード」幸せの総量



サリバン先生役は亜弓の母歌子(勝生真沙子さん)。ヘレン役は実績からも
商業的にも亜弓が相応しい。このオーディションは明らかにマヤに不利。
マヤが役を掴むためには亜弓以上の可能性を見せなければならない。
今度はマヤが「夢宴桜」のリベンジの見せ場。面白く出来てるストーリー。
リベンジには高いハードルを越えなければならない。
しり込みするマヤを立ち向かわせるのは月影先生
エチュードの最中にくじけそうになるマヤを励ますのは紫のバラの人。
指導者とファンが寸分違わず同じ方向を見ている。
家庭には恵まれないマヤは、演劇に関しては極めて恵まれている。
今回マヤや亜弓の顔がいつもと違う。





□#22「奇跡の人 最終審査」歌子の大岡裁き



ヘレン役のオーディションが始まる。
金谷は見るものを厭きさせない芝居。
亜弓はヘレンそのものの芝居。終わって「ふっ」と笑う。ケレン味が楽しい。
マヤは一見不思議な芝居。捨てきれない何かを感じる審査員たち。
パターンではあるけど対照的な描き方は見ていて面白い。
金谷の存在が効いている。
まあそれぞれの芝居を関係者のセリフでの説明に頼るのはいつものことだけど。
最終審査は実際にあった「奇跡の人」のオーディションでパティ・デュークが見せた
エピソードを取り入れたもの。
ヘレンとして非常ベルに反応しなかったマヤと亜弓。
「負けたわ」と去る金谷も男前だね。
ヘレン役はマヤか亜弓か、7人の審査員は3対3に分かれ最後の1票が歌子。
結果はマヤと亜弓のダブルキャスト。まあダブルキャストが商業的には
ベストだろう。
親子の情も捨てず、女優としての誇りも保ち、主演舞台の成功も確保する。
三方立てた歌子の見事な審査。
記者発表で「サリバン役として二人を指名した」と、
すかさず自分をアピールすることも忘れない歌子が素敵。
金谷役の皆川純子さんのオーディション中のうめき声が妙に色っぽい。





□#23「対決!二人のヘレン」似たもの同士



洗い物をしながら「water」の場面を考えていてマヤの目の色が変わる。
何年か前の小さなトークイベントで沙苗ちゃんが役として声を出す場面で
すっと目つきと全身の雰囲気が瞬間的に変わったことを思い出した。
役者ってそういうものなんだろうなあ。
いよいよ初日が開く。1日目は亜弓。
亜弓の舞台の前半は映画っぽかったけど、ロビーでのマヤと速水のシーンを挟んで
後半は動きも音響も舞台感があって良かった。
マヤの舞台は亜弓よりも時間をかけて描かれた分、より感動的になってた。
マヤのヘレンが好き勝手に暴れている脇でのサリバン先生の深刻なセリフは
いいシーンだった。
間に挿入された観客や麗の説明セリフが余計だったけど。
それでも、今回は舞台シーンに力が入っていて見ごたえがあった。
互いが演じている間、マヤと亜弓がロビーで同じように一人鯛焼きを食べるのも
愉快だった。前半2クールでのやま場に相応しい出来だった。
「私は生きていると思えるの」(マヤ)
うらやましいという速水。速水がマヤに惹かれるのは自身にない生の実感を
見て取っていたからか。
月影先生は、たぶん全席指定なんだろうが、よく見えるからという理由で
正面後方通路に立ち、制止する係りに言い放つ。
「私はここにいます」
わがままな月影先生が素敵すぎる(笑
今回は歌子役の勝生真沙子さんのセリフがたっぷり聞けて楽しかった。





□#24「華やかな迷路」敗北する亜弓



ヘレン役で一躍人気者になるマヤ。そして亜弓とともに助演女優賞にノミネートされる。
完璧なヘレンを演じた亜弓と新鮮なヘレンを演じたマヤ。
賞はマヤが獲る。挫折感を味わいながらも即座に糧とする亜弓。
恐ろしい子
この子は前向きな姿勢が揺らぐような迷路に陥ることはないんだろうか?
マヤは、つねに新鮮な刺激を求める一般大衆を味方につけたということか。
それにしても華やかなはずの賞の会場が暗すぎるのは何?
もうちょっとだけ背景考えてほしかった。
席上でマヤと亜弓を紅天女候補として発表する月影先生。やり手だなあ。
テレビドラマのメインに抜擢されるマヤ。
月影先生はマヤを大都芸能に入れる。それが今のマヤに必要なことだというわけ
なんだろう。月影先生はマヤに試練を与えているのか。紅天女に不可欠なものを
マヤが身につけるために。亜弓はマヤが潰れたときの安全牌?
水城に紫のバラの人だと見抜かれる速水。そして速水に貴方はマヤを愛していると
突きつける。この水城の激情は?水城の速水に対する思いは、やはり…
女優として一つ階段を上ったマヤの周囲でいくつもの糸が新たに絡み始める。
マヤも速水も水城もそれぞれが迷路の中にいるけど一人超然とするのが
月影先生だよなあ。
舞台とは別のテレビの演技に戸惑いながらも深夜ほうきを振り回して
殺陣の練習をするマヤ。えい、えい、という掛け声が可愛い。





□#25「天の輝き」初恋は輝く光の君



テレビの世界でアイドル里見(三木眞一郎さん)に出会うマヤ。
華やかで屈託のないスターとしての振る舞いを身に付けている里見に
惹かれていくマヤ。里見にはスマートな三木さんの声がぴったり。
里見を意識して役の仮面が外れるマヤ。母に続いて憧れの人でも芝居を放棄。
同じ頃、亜弓も恋を知らない、瞳に色気がないと指摘される。
二人とも恋が課題になる。似たもの同士のこの二人。
亜弓は計算付くでこの課題をクリアする。そんなもので上手くいくのかなあ?
マヤには大スポンサーがつき、母親の件まで売り出しに利用する大都芸能。
華やかさの裏に影の世界があることを知るマヤ。影を知って、よりいっそう
本物のアイドル里見の輝きに惹かれていくんだろう。
マヤが恋していることを、自分が特別な激情を秘める速水に報告する水城。
マネージャーもストレスが溜まる仕事だなあ。





□#26「マヤを狙う影」ラスボスは美少女



華やかなテレビの世界の裏側で、里見の親衛隊、マヤに仕事をとられた女優たちの
妬みの視線を受けるマヤ。
マヤの身の危険を体を張って救う里美もマヤを意識し始める。
それを偶然見るのが久々登場の桜小路くん。桜小路くん、かわいそうに。
そしてマヤに近づく冴えない九州弁の少女乙部のりえ(伊藤静さん)。
親衛隊の意地悪で水を浴びたりお手玉の糸が抜かれたりしても、逆にとっさの演技で
評価を上げるマヤ。
しかしこのあたりは主題がマヤの演技という光の部分ではなく
芸能界の裏の影の部分。マヤがどんなに上手く演技してもすっきしたカタルシスはない。
マヤに仕事をとられた、ともえ(豊口めぐみさん)はマヤの演技を見て
マヤを認めるが、近づいてきた乙部のりえの正体が明らかになる。
ミスコンあらしで女優としても個人賞も獲って芸能プロにも知られているという。
のりえの正体がなかなか見抜けなかった大都芸能、大丈夫ですか?
まあ社長の速水も、月影先生紅天女候補にマヤと亜弓を指名されたのに続いて
大勢の記者の前で里見に恋も奪われる有様だけど。やりての速水も連敗。
ずっと負け続けた桜小路くんはリタイア。
「奇跡の人」のヘレン・ケラーでマヤが亜弓に勝ったことで、これまでの流れを
一度御破算にして組み立てなおすのが芸能界編になっている印象。
マヤがとっさに蜜柑でお手玉するシーン、桜小路くんとの別れのシーンと、
部分的に見応えのあった回。